在職老齢年金

政府の年金制度改革案の概要 在職老齢年金・繰下げ・厚生年金健康保険の適用拡大

先日、政府の年金制度改革案がまとまったとの報道がありました。
(令和元年12月6日 日本経済新聞 等)

現時点での改革案の主な内容は次の通りです。

在職老齢年金制度の見直し案について

・65歳までの基準額を、28万円から47万円に引上げ

・65歳からの基準額は、現状通り47万円

繰下げ制度の見直し案について

現在最高70歳までの繰下げが選択できるが、最高75歳までの繰下げも選択できることとする
(75歳まで繰下げると、65歳から受ける場合に比べて年金額が1.84倍に増える)

パートタイマー等短時間労働者への厚生年金保険・健康保険の適用拡大について

現在、従業員501人以上の企業に勤務、週20時間以上勤務、賃金月額8.8万円以上などの条件を満たす短時間労働者が対象のところ、
従業員数の要件を段階的に引き下げる
(令和4年10月に従業員101人以上の企業に、令和6年10月に51人以上の企業に対象を拡大)

年金改正法案提出予定時期について

政府は、令和2年1月から始まる通常国会への改正法案提出を目指しているとのことです。

関連記事

  1. 60歳からの働き方

    定年を迎えるサラリーマンが企業年金について最低限知っておきたいこと

    企業年金とは 厚生年金基金・確定給付企業年金・企業型確定拠出年金国か…

  2. 年金改正

    年金繰下げ制度の見直し(柔軟化)と「在職定時改定」の導入案が提示

    繰下げ制度の見直し・在職定時改定が提示2019年10月18日(金)に…

  3. 企業年金

    令和6年の次回財政検証・令和7年の次回公的年金改正に向けて、議論が開始

    国民年金・厚生年金保険は、少子高齢化が続いても制度が持続的に維持される…

  4. 在職老齢年金

    65歳からの在職老齢年金制度の基準額 現状の47万円を維持に傾くとの報道も

    65歳以上の働く高齢者年金減額迷走現状維持に傾く「金持ち優遇…

おすすめ記事

最新記事

  1. 令和5年度(2023年度)の全国健康保険協会(協会けんぽ)保…
  2. つみたてNISA 令和5年(2023年) よくある質問
  3. 個人事業主・フリーランスや小規模法人経営者が影響を受ける今後…
  4. 令和6年の次回財政検証・令和7年の次回公的年金改正に向けて、…
  5. 新設・拡充予定の雇用助成金と令和3年度会計検査院検査報告
  1. 老齢厚生年金

    60歳定年をむかえるサラリーマンは年金をいつから(何歳から)もらえるのか
  2. お知らせ

    士業の個人事務所と社会保険(健康保険・厚生年金保険)加入 令和4年(2022年)…
  3. 老齢厚生年金

    特別支給の老齢厚生年金とは? どんな人がもらえる?
  4. 老齢厚生年金

    受給資格期間(10年以上)を満たし、厚生年金保険に1か月でも加入すると老齢基礎年…
  5. お知らせ

    令和5年度(2023年度)の全国健康保険協会(協会けんぽ)保険料率が改定
PAGE TOP